ビッグデータのことを誰も知らない時代に事業をスタート。
データビジネスパイオニアとして、着々と成長を続ける。
代表取締役社長CEO
遠山 功
高校時代から多数のプログラミング言語を習得し、大学卒業後はシステム開発企業とデータベースマーケティング企業で経験を積み、2005年にINSIGHT LABの前身であるアイウェイズ株式会社を設立。代表取締役社長に就任。2013年から東京電機大学非常勤講師も務める。
「これからはデータの時代だ」と感じ、27歳で起業
当社が起業した頃、ビッグデータアナリシスの市場は270億円ほどの小さな市場でしたが、今では3,000億円市場に成長しました。これからも伸びていくと思いますし、当社も受注し切れないほど仕事があります。もともと私は中学生の頃からプログラミングが大好きだったのですが、大学時代に行きつけのレストランに行ったときに、ふとひらめいたんです。
お店には仕事帰りの男性も入ってくれば、自分のような学生も入ってきます。そのときに、たとえば50代の男性が寒そうに店に入ってきたら、「きっと今日の注文は、ラーメンに半チャーハンだろうな」と、何となく感覚でわかることがありますよね。
これをアナログの感覚ではなくて、データとして予測できるような仕組みにできないだろうかと、その頃から漠然と考えていたのです。
大学を卒業後はシステム開発会社でプログラミングをしていましたが、やはりこれからはデータの時代だと感じて、2年後にデータベースマーケティングの会社に転職しました。
その会社では、タバコメーカーの商品を担当しました。どういう人がタバコを吸って、どうすると売上を上げられるのかといった企業経営の重要な部分を、マーケティング会社の一社員が考えるのです。ただシステム開発をしているのとはまったく違う、大きなやりがいを感じました。
そのときに、「この世界はすごく面白い!」と強く実感し、27歳のときにデータビジネス企業を立ち上げました。
データ分析からシステム開発まで、一貫して仕事を引き受ける
ひと言でデータビジネスといっても、企業によって業務内容はさまざまです。データ分析のみを行う企業もあれば、それ以外の業務を行う企業もあります。当社はデータ分析だけでなく、システム開発の上流工程から下流工程まですべてやっていこうと、最初から決めていました。なぜかというと、そうすることで社員がモチベーションを高く持って、働くことができるのです。
日本にはシステム開発を請け負う企業が数多くありますが、「こういう設計でやってください」とシステム設計の段階から依頼を受けても、いったい何のためにその仕事をしているのか、わからないケースも多いんですよね。
私はそういう会社にはしたくなかったので、「何をやるべきか?」というところから入っていって、データ分析からシステム開発まで、一貫して仕事を引き受ける形をとっています。だから社員は、仕事の全貌が見えるし、お客様からの反応も聞けるので、とても楽しいと思いますよ。
データを料理にたとえると、野菜や肉などの素材にあたります。そしてプログラミングは、調理器具です。「いい素材を使って、いい調理器具を使ってどんな美味しい料理ができるか?」を、トータルで考えることができてこそ、仕事が楽しくなるのではないでしょうか。
一緒に「データの民主化」を目指す仲間になってほしい
当社が起業した頃、ビッグデータアナリシスの市場は270億円ほどの小さな市場でしたが、今では3,000億円市場に成長しました。これからも伸びていくと思いますし、当社も受注し切れないほど仕事があります。そのため、当社は社員を積極的に採用していますが、エンジニアやアナリストとしての経験の有無で採用を決めてはいません。
たとえ現時点で技術力がなくても、「文系出身だけれど、データ分析に興味がある」というように、モチベーションの高い人と一緒に仕事をしていきたいと思っています。当社のノウハウをまとめた教育コンテンツもあるので、それで勉強をしてもらって、先端IT人材として育って行ってくれたら嬉しいです。
当社は、「データの民主化」というビジョンを持っており、誰もが当たり前のようにデータを利活用できる社会を目指しています。入社される方には、単なる社員の一人というより、できれば一緒にデータの民主化を目指す仲間になってほしいですね。